旗竿地のメリットは?デメリットや購入する際の注意点も詳しく解説

本記事では旗竿地のメリット・デメリットについて解説しています。

旗竿地は通常の土地とは異なる特徴があるため、購入を検討する場合には、旗竿地のポイントを押さえておく必要があるでしょう。

今回は旗竿地のメリット・デメリットを詳しく紹介するとともに、購入する際の注意点についてもまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも旗竿地とは?

旗竿地とは、道路に接する部分が狭く、旗竿のような形状をした土地を指します。

土地の区割りなどの関係で、道路に沿って適切な間口を確保できず、間口を路地部分として接道させ、その路地の奥に敷地を確保している土地です。

路地部分とはいえ、当然敷地面積には含まれているため、敷地の一部を否応なしに路地として使用する必要があるのが、旗竿地の大きな特徴といえます。

旗竿地のメリット

まずは旗竿地のメリットから紹介していきましょう。

旗竿地のメリットは以下の3点が挙げられます。

  • 整形地よりも割安になることが多い
  • 静かな環境で暮らせる
  • 路地部分を駐車スペースに使える

上記3点は旗竿地の特徴であり、メリットともいえる部分です。

詳しく解説していきます。

整形地よりも割安になることが多い

旗竿地は、整形地よりも割安になる傾向にあるのが最大のメリットです。前述のとおり、敷地の一部を路地として使用しなければならないため、必然的に建築有効面積が減少します。

また、旗竿地は路地の奥には建物が建つことから、道路からはあまり建物が見えず、立地条件によっては日当たりも悪くなりやすいともいえるでしょう。したがって、旗竿地は整形地に比べて同じ土地面積でも価格が割安になることが多いといえます。

静かな環境で暮らせる

旗竿地は静かな環境で暮らしやすいといえます。

旗竿地の特徴から、道路と建物の距離が取れるため、道路を通行する自動車などの騒音を軽減できることがメリットです。

したがって、通行量の多い道路に接している場合でも比較的静かに過ごせるでしょう。

路地部分を駐車スペースに使える

旗竿地は路地部分を駐車スペースとして使えることがメリットです。

路地部分は建築有効面積の問題はあるものの、駐車場の用途として確保ができ、路地の長さ次第では複数台の駐車スペースも確保できます。

ただし、路地の幅に合わないサイズの車を駐車してしまうと、駐車はもちろん、路地としての通行も困難となる場合があるため注意が必要です。

旗竿地のデメリット

次は、前項旗竿地のメリットに続き、デメリットについても紹介していきましょう。

本記事では以下の3点をピックアップしました。

  • 外構工事費が高くなる可能性がある
  • 路地部分が無駄になる場合がある
  • 通風性や採光性の確保が難しい

上記3点は旗竿地における代表的なデメリットといえるため、メリットとも比較のうえ、参考にしてください。

外構工事費が高くなる可能性がある

旗竿地は外構費用が高くなる可能性があります。

旗竿地の特性から路地部分が長くなりやすいため、整形地よりも外構にかかるコストが増すケースが多いといえるでしょう。

コストを抑えるために、コンクリート仕上げではなく砕石仕上げにするという方法もありますが、立地条件や雨の量によっては路地部分に水溜まりができやすくなるため、注意が必要です。

また、路地幅によっては重機の進入が困難になる場合も、外構費用が割高になります。

路地部分が無駄になる場合がある

旗竿地は、路地部分が有効活用できない場合もあります。

路地部分の幅が、建築基準法上の接道義務ギリギリの2mほどしかない土地の場合、駐車スペースとしても活用できないため、路地部分を有効に使えないこともあるでしょう。

この場合、路地部分を駐車場として活用しやすいという旗竿地のメリットは無くなり、デメリットが大きくなってしまうため、路地部分の有効幅は事前に確認しておくことが重要です。

通風性や採光性の確保が難しい

旗竿地は通風や採光の確保が難しいというデメリットがあります。

路地の奥に建物が建つという旗竿地の特徴が、上記デメリットの理由であり、旗竿地は周辺の土地の状況を非常に受けやすいといえるでしょう。

例えば、旗竿地の有効宅地部分の周辺が建物に囲まれている場合、通風と採光の確保は難しいと言わざるを得ません。

反対に、旗竿地の路地部分の反対側が空地になっているなどの場合は、通風と採光が確保できる場合もありますので、旗竿地は隣接の状況もよく確認しましょう。

旗竿地を購入する際の注意点

ここまでは旗竿地のメリット・デメリットについて解説してきましたが、次は旗竿地を購入する際の注意点について紹介していきます。

  • 路地部分の幅と長さを確認する
  • 日当たりを考慮する
  • 電線や水道管などのインフラ状況を確認する
  • 路地部分の工事車両が通れるか確認する

実際に旗竿地を購入する際には、上記注意点に加え、前述のメリット・デメリットも併せてご検討ください。

路地部分の幅と長さを確認する

旗竿地は、路地部分の幅と長さを必ず確認しましょう。

路地の長さにおいては駐車場として何台分確保できるか、幅においてはそもそも駐車場として有効活用できるのかを知るためです。

特に、駐車した場合に車の扉を開けて出入りができるのかどうかは大変重要なポイントです。

また、駐車をした状態で路地の側面を自転車やバイクが通行できるのか、ライフスタイルに合わせた路地部分の活用ができるのかについて、十分確認しましょう。

日当たりを考慮する

旗竿地は日当たりが確保しにくいため、なるべく採光が入りやすい間取り設計が重要です。

建築有効部分の周辺建物や状況を事前に把握し、どの方向のどの位置に窓を設置することで採光を確保しやすくなるのかを、よく考えて設計しましょう。

また旗竿地の場合、天窓を設置することも有効な対策です。

電線や水道管などのインフラ状況を確認する

旗竿地は、電線や水道管などのインフラ状況についても注意しておきましょう。

特に電線は、建物から道路にある電柱へ繋ぐ必要がありますが、ダイレクトに繋ぐと電線が隣地へ空中越境することもあり、その場合は中継ポールを立てる必要があります。

中継ポールの位置によっては路地部分の駐車や出入りに影響が出る場合があるため、注意が必要です。

また、水道管の口径変更が必要な場合、旗竿地は整形地よりも余分に掘削・入れ替えが必要になることから、費用が割高になる場合もあるため併せて注意しましょう。

路地部分の工事車両が通れるか確認する

旗竿地は、路地部分を重機などの工事車両が取れるかを確認しましょう。

路地の奥にある建物へ工事車両が進入できない場合、建築工事がスムーズに行かないため、建築費用が割高になる可能性も考えられます。

また、古家の解体が必要な旗竿地を購入した場合、上記のように重機が入れない立地条件では、同じように工事費用の割増があるため、路地幅の確認は必ず行いましょう。

旗竿地に関するよくある質問

次は旗竿地に関するよくある質問についてまとめましたので、以下3点を参考にしてください。

  • 路地部分を駐車場以外で有効活用する方法は?
  • 旗竿地で日当たりの良い家にする方法は?
  • 路地部分の幅は何mくらい確保した方がいい?

上記は旗竿地を検討する上で重要なポイントでもあるため、しっかり押さえておきましょう。

路地部分を駐車場以外で有効活用する方法は?

路地部分の駐車場以外の有効活用方法としては、以下が挙げられます。

  • サイクルポート
  • ガーデニングスペース
  • 物置スペース

旗竿地の路地部分を駐車場以外で運用する場合には、上記のように利用するとよいでしょう。

ただし、将来的に駐車場として利用する可能性がある場合には、改築しやすい運用をおすすめします。

旗竿地で日当たりの良い家にする方法は?

旗竿地で日当たりの良い家にする方法は、前述でも少し述べた天窓の設置がおすすめです。

全方向が建物に囲まれている場合、日当たりの確保は困難といえるため、天井部分から採光をダイレクトに採れる天窓は、旗竿地には有効といえるでしょう。

ただし、天窓は屋根部分を開口して設置するため、屋根部分の定期的な防水メンテナンスが必要です。

路地部分の幅は何mくらい確保した方がいい?

路地部分の幅は、3m以上あれば快適に利用できるでしょう。

建築基準法上の最低接道義務は2mですが、2mでは軽自動車でもギリギリのレベルであり、ドアの開閉もできません。

2.5m程度ならば駐車自体は問題なくとも、車の横を自転車などが通行する場合には困難に感じることもあるでしょう。

したがって、3mあれば駐車した状態で側面を通る場合でも問題ないといえます。

旗竿地は路地部分を有効活用して家づくりしよう

ここまで、旗竿地のメリット・デメリットや購入する際の注意点について詳しく解説してきました。

旗竿地の特徴を理解し、路地部分を有効活用することで、旗竿地に大きな価値を見出せるでしょう。そのため、旗竿地の購入前にはその活用方法について十分に検討した上で進めることが重要です。

アイフルホームでは、こだわりをカタチにする住まいを提供しています。旗竿地においても、お客様のこだわりやライフスタイルを実現できるノウハウがあります。

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※金利や制度は2022年9月時点のものです。

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