注文住宅が完成するまでの期間は？長くなる原因や最短で完成させるコツも
一般的に、注文住宅は検討し始めてから完成するまで1年程度かかります。
注文住宅完成までの期間を短くするポイントは、慎重な計画と適切な工程管理です。納得のいく住まいを早く手に入れるためにも、計画段階から注意深く進めていきましょう。
この記事では、注文住宅を建てる際の期間や流れ、期間が長くなってしまう原因などについて解説します。注文住宅の購入を検討している人は、ぜひ本記事を最後までお読みください。
【この記事でわかること】
● 注文住宅が完成するまでの流れと期間
● 注文住宅が完成するまでの期間が長くなる原因
● 注文住宅を最短で建てるコツ
注文住宅が完成するまでの期間目安
注文住宅は検討してから完成するまで1年程度かかります。なかでも着工から完成までは、一般的には6〜8ヶ月程度かかります。
上記の期間がかかる理由は、工事の順番は決まっていて前の工程が少しでも遅れると以降の工程に影響が生じてしまうからです。
注文住宅の工程は以下の通りに行われます。
- 基礎の設置
- 重要な構造体
- 外観
- 内装
- 設備搬入
- 外構
天候の影響や物資搬入遅延を考慮しながら、適切にスケジュールを組むことが重要です。
注文住宅が完成するまでの流れと期間
注文住宅を検討し住み始めるまでの流れと目安期間は、以下の通りです。
- 情報収集・予算決定：1ヶ月
- ハウスメーカーと土地選び：1〜2ヶ月
- 契約・住宅ローンの申請：1ヶ月
- 着工・建築工事：6〜8ヶ月
- 引き渡し・各種手続き・引っ越し：1ヶ月
上記5点を順番に見ていきましょう。
1.情報収集・予算決定：1ヶ月
家づくりにかかる費用やハウスメーカーなどをおおまかに把握する情報収集をします。
ただし、この段階で正確な情報を取得することは困難です。そのため、この期間でどのような家を建てたいのか家族で話し合い要望を決めておくことが重要です。
2.ハウスメーカーと土地選び：1〜2ヶ月
ハウスメーカーをインターネットである程度決めたあとは、来場予約した展示場で家の特徴の説明を受けます。
この時期で重要なことは、ハウスメーカーをしっかりと検討し、イメージ通りの生活ができる家を建てられるメーカーに絞ることです。
そのため、宿泊体験や家づくりセミナー、工場見学などに参加し、各メーカーの良い点をチェックしましょう。
ある程度ハウスメーカーが決まれば、不動産会社に土地探しを依頼し、要望をクリアする土地の紹介を受ける流れで進みます。
3.契約・住宅ローンの申請：1ヶ月
土地が見つかり総額と建物プランに問題がなければ、土地の売買契約を締結し同時期に住宅ローン審査を申請します。
なお、住宅ローンは土地契約の前に事前審査（仮審査）を行い、土地契約後に本審査を行います。
住宅ローン本審査が通らなかった場合は土地契約も解除となるため、確実に通せるよう準備することが重要です。住宅ローンが通れば、金融機関と契約を締結し土地の引き渡しを受けます。
4.着工・建築工事：6〜8ヶ月
土地の所有権が移転し自由に施工できるようになれば、建物の細かな設計ができます。
このタイミングでは、間取りやインテリア、外構など家に関わるすべての設計を行うため、多くの時間をプランの打ち合わせに費やすことになるでしょう。
そして、全ての設計内容に問題がなければ、発注合意書にサインし建築工事がスタートします。
5.引き渡し・各種手続き・引っ越し：1ヶ月
家が完成すると、キズ・汚れのチェックと細かい修繕を行います。
そして、引き渡し完了の書類や不動産取得税猶予の書類にサインし、引っ越しをして完了となります。
このように、注文住宅の検討をスタートさせてから引っ越しまで、順当に進めて1年程度かかることを知っておきましょう。
注文住宅が完成するまでの期間が長くなる原因
注文住宅を建てるためには、1年近くの期間が必要です。しかし、場合によっては1年よりも長くなることがあり、あまりにも長引くと数年かかるケースもあります。
この章では、注文住宅が完成するまでの期間がさらに長くなる原因を解説します。
- 土地探しに時間がかかっている
- 設備や設計プランの決定に期間を要している
- 務店・ハウスメーカー選びに時間がかかっている
順番に見ていきましょう。
土地探しに時間がかかっている
土地探しに時間がかかっていると、完成までの期間が長くなってしまいます。
注文住宅は、すべての不動産種別で購入が困難とされています。なぜなら、土地と建物を別々に検討する必要があり、理想の土地が見つからないおそれがあるからです。
土地探しをスムーズに進められなければ、注文住宅の計画自体が長くなってしまうでしょう。
設備や設計プランの決定に期間を要している
設備や設計プランの決定に期間を要している場合、完成までに期間がかかります。土地が見つかり契約できたとしても、建物のプランが決まらなければ着工が進められません。
このステップが長引く要因の1つは、オーナーの要望が定まっておらず、あとから要望の追加や変更があると設計がやり直しになってしまうからです。
要望はなるべく事前にまとめておき、優先順位を付けておくことが重要です。
工務店・ハウスメーカー選びに時間がかかっている
土地探しだけでなく、工務店やハウスメーカーがなかなか決まらない場合も、期間が長引いてしまうでしょう。
スピーディーに建築会社を決めるためにも、選ぶ際に重視するポイントを事前に決めておくことをおすすめします。
注文住宅を最短で完成させるコツ4選
ここでは、なるべく早く注文住宅を建てるためのコツを解説します。
- スケジュールに余裕を持たせておく
- 建てたい家のイメージを明確にしておく
- こだわりたい部分に優先順位を付けておく
- 信頼できるハウスメーカーを選ぶ
上記4点を順番に見ていきましょう。
スケジュールに余裕を持たせておく
検討開始から引っ越しまで、不測の事態に備えて余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
余裕があると慌てて決めることが少なくなり、1つ1つの要望を丁寧にクリアできるでしょう。また、完成前後にトラブルが発生して期間が長くなることも防げます。
建てたい家のイメージを明確にしておく
建築会社や土地をスピーディーに決めるためには、どのような家を建てたいのかを明確にしましょう。
要望が決まっていない状態で家づくりを進めた場合、理想の家にするために何が必要かわからなくなってしまいます。また、完成後のイメージが明確ではないと、家に関連する重要な決定が疎かになってしまうおそれがあります。
このような状態で打合せを進めた場合、納得できないままサインしてしまう項目があるでしょう。納得のいく判断をするためにも、建てたい家のイメージを持つことは重要です。
こだわりたい部分に優先順位を付けておく
注文住宅を建てる上で何を重要視すべきか、家族で話し合って決めることが重要です。
十分に話し合ってこだわりを明確にして優先順位を付けることで、スムーズに家づくりを進められます。その結果、費用を抑えながら理想の注文住宅をより早く建てられるでしょう。
信頼できるハウスメーカーを選ぶ
建築会社を決める際には、信頼できる担当者がいるハウスメーカーを選びましょう。
さまざまな要望を安心してスピーディーに伝えられる担当者なら、納得した状態で家づくりを進められます。
注文住宅の期間に関するよくある質問
この章では、注文住宅の期間に関するよくある質問に回答します。
- 注文住宅の期間は短いほうが良い？
- 契約期間のある賃貸に住んでいる場合はいつ注文住宅を検討すべき？
- 見積もりが出る期間は地方の工務店と全国規模のハウスメーカーで違う？
上記3つの質問を順番に見ていきましょう。
注文住宅の期間は短いほうが良い？
家づくりは焦ることなくしっかり検討することが前提ですが、注文住宅の期間は短いことが望ましいといえます。
期間が短くなることで、引越し前の家が賃貸物件の場合は家賃の支払い期間が短くなり、子供がいる場合は幼稚園や小学校の入学に間に合わせられます。
注文住宅が完成するまでの期間をなるべく短くすることには、さまざまなメリットがあります。
契約期間のある賃貸に住んでいる場合はいつ注文住宅を検討すべき？
賃貸に更新期限がある場合、退去日の前日を引っ越しのリミットとしたうえで検討しましょう。
そうすることで、仮住まいなどの費用負担を考える必要がなくなります。
見積もりが出る期間は地方の工務店と全国規模のハウスメーカーで違う？
建築プランの見積もりは、全国規模のハウスメーカーであればある程度仕組み化されているため、比較的早いといえます。
ただし、地方の工務店が遅いわけではなく、全国規模のハウスメーカーであっても担当者によっては回答に時間がかかるケースが少なくありません。
また、検討している土地によっても見積もりの回答スピードが変わることから、大きな違いはないといえます。
注文住宅の期間を把握して事前に計画を立てよう
注文住宅の完成までの期間は慎重なプランニングと適切な工程管理が重要です。建物の理想的な完成を実現するために、計画段階からしっかりと対策しましょう。
アイフルホームでは、家づくりの検討段階から引っ越しまで、最適なスケジュールとなるようにプランを提案いたします。なるべく早く、納得のいく注文住宅を実現させたい人は、ぜひ一度アイフルホームまでお問い合わせください。
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※金利や制度は2023年7月時点のものです。
