注文住宅の予算オーバーで削れるところ7選!コストダウンを避けるべき箇所も紹介

注文住宅の予算は、何らかの原因でオーバーしてしまうケースがあります。その場合には、さまざまな方法で予算を抑える必要がありますが、こだわりを残して予算を削ることが理想です。

そこでこの記事では、注文住宅で予算オーバーした場合に、コストダウンすべきポイントとコストダウンを避けるべきポイントを解説します。

予算オーバーで悩んでいる人はぜひ最後まで本記事をお読みください。

【この記事でわかること】

● 注文住宅で予算オーバーとなる原因

● 注文住宅で予算を削れる項目

注文住宅で予算オーバーする主な原因6選

この章では、注文住宅で予算オーバーとなる一般的な原因を6つ解説します。

  • そもそも家づくりに関する知識が少なかった
  • 優先順位が付けられなかった
  • 予算をなんとなく決めてしまった
  • 新築後の諸費用を把握していなかった
  • 補助金・助成金制度の知識が不足していた
  • ウッドショックなどにより建築費の高騰などが生じた

順番に見ていきましょう。

そもそも家づくりに関する知識が少なかった

十分な知識がない状態で家づくりを始めた場合、無理な資金計画になるケースがあります。なぜなら、注文住宅は完成するまで住宅の全容がわからないからです。

家づくりの流れや予算の組み方、ハウスメーカーと土地の探し方などは事前にしっかり把握し、各ポイントで失敗しない準備をすることが重要です。

優先順位が付けられなかった

要望に優先順位を付けず全ての要望を満たそうとすると、予算オーバーする可能性が高くなります。

例えば、”駅近”と”静かな環境”という2つの要望をどちらも叶えようとした場合、土地の購入価格は高くなるでしょう。

また、騒音を防ぐために遮音性の高い外壁材を使用すると、想定以上の予算が必要になることがあります。

このように、要望に優先順位を付け、上位項目をクリアした家づくりにする必要があります。

予算をなんとなく決めてしまった

「知人がこの予算で建てているから」、「家賃から逆算するとこのくらいの金額だから」など、明確な根拠なく予算を決めることはリスクが非常に高いといえます。

予算を決める際には建築会社などからアドバイスを受け、正しい予算で家づくりを進めることが重要です。

また、ファイナンシャルプランナーに相談してライフプランを立てることもおすすめです。

新築後の諸費用を把握していなかった

新築後の諸費用を予算に含めていなかったために、予算オーバーしてしまうケースがあります。

賃貸暮らしでは必要なかった固定資産税や不動産取得税も、注文住宅に住むためには必要です。

さらに、建物のスペックによっては定期的なメンテナンスが必要となり、10年に1度のタイミングで塗装や防水処理、防蟻処理をやり直す費用がかかるでしょう。

このように、注文住宅を建てるときだけではなく建てたあとのランニングコストについても、事前に把握しておくことが重要です。

補助金・助成金制度の知識が不足していた

補助金・助成金制度の知識が不足していると、受け取れる補助金を受け取り損ねることがあります。

こどもエコすまい支援事業』や『ZEH住宅の補助金』など、オーナーや注文住宅が一定基準を満たす場合には、補助金や助成金を受けられます。

こうした補助金や助成金制度は一般的に建築会社から申請するため、もらい忘れは多くありません。しかし、なかにはオーナー自ら申請する制度があるため、注意しましょう。

ウッドショックなどにより建築費の高騰などが生じた

ウッドショックとは、新型コロナウイルス感染症の影響で木材の輸入量が減少したことです。これにより、注文住宅の工期が著しく伸びることになりました。

また、ウッドショックで建築資材の価格が全体的に高騰し、その結果、注文住宅の費用が予算オーバーしたトラブルが多く発生しています。

このような大きな出来事は予測が難しく、巻き込まれないためにはなるべく早く着工させる必要があるでしょう。

注文住宅で予算オーバーした時に削れるところ7選

ここでは、注文住宅で予算オーバーとなった場合に削っても問題ない項目を詳しく解説します。

  • 余裕のある資金計画を立てる
  • こだわりたい箇所に優先順位を付ける
  • 延べ床面積を抑える
  • 窓やドアの数を減らす
  • 建物の形状や間取りをシンプルにする
  • 水回りをなるべく1箇所にまとめる
  • 設備のグレードを下げる

上記7点を順番に見ていきましょう。

余裕のある資金計画を立てる

予算オーバーにならないためには、余裕のある資金計画を立てることが重要です。予算を決める際には、建築会社などからアドバイスを受け、余裕のある予算で家づくりを進めましょう。

また、ファイナンシャルプランナーなどにライフプラン設計を依頼し、納得のいく資金計画を立てることもおすすめです。

こだわりたい箇所に優先順位を付ける

理想の注文住宅を予算オーバーさせずに建てるためには、実現したい要望に対して優先順位を付けておくことが重要です。

そのためにも、要望は事前に家族で話し合って洗い出しておくことをおすすめします。優先順位を付けることで削っても問題ない要望を明確にでき、結果的に予算内で家づくりを進められるでしょう。

延べ床面積を抑える

延べ床面積を抑えると、注文住宅の費用は抑えられるでしょう。

建築会社に関わらず、建物の本体価格は延べ床面積と坪単価の掛け算で算出されます。

そのため、各部屋やリビングを小さくするなど最低限の居室空間で検討することで、費用を予算内に収める方法が有効です。

ただし、延べ床面積を削りすぎるとイメージ通りの注文住宅にならないリスクがあるため、間取りを削る場合は3Dモデルなどでチェックしながら検討することがおすすめです。

窓やドアの数を減らす

予算内に抑えたい場合は、設置する窓やドアの数を減らすことが有効な方法の1つです。

注文住宅には多くの建材が使用されており、車や時計よりも部品点数が多くなります。そのため、資材高騰の影響を受けやすいとされており、着工のタイミングによっては当初の予算を大幅に上回ってしまう場合もあります。

窓やドアの数を減らして部品点数を削減することで、予算オーバーを避けることが可能です。

建物の形状や間取りをシンプルにする

予算オーバーした場合には、建物の形状や間取りをシンプルにして使用する建材を減らすと、建築費を予算内に収められるでしょう。

注文住宅は複雑な形状にするほど建材が多くなり、延べ床面積も増えてしまいます。

予算オーバーした場合には、前述した窓やドアの数を減らすとともに、建物の形状や間取りも再検証することがおすすめです。

水回りをなるべく1箇所にまとめる

水回りを複数の箇所に設置した場合、配管が長くなり建築費が上昇する傾向にあります。予算オーバーしている場合は、水回りをなるべく1箇所にまとめることを意識しましょう。

水回りをまとめることで家事動線が良くなり、住み始めたあとの光熱費や水道代を下げる効果が見込めます。

注文住宅の資金計画を成立させるためにも、水回りの位置は重要といえます。

設備のグレードを下げる

注文住宅で最高級の設備を検討するオーナーは少なくありませんが、本当にこだわりがないのであれば、設備は必要最低限のスペックを選択して予算を優先すべきでしょう。

ただし、給湯器や太陽光発電など、こだわったほうが結果的に資金計画上で有利になる設備もあります。

最適な設備を選択するためにも、建築会社の担当者と十分に協議しながら家づくりを進めましょう。

注文住宅で過度なコストダウンを避けるべき箇所

この章では、注文住宅で過度なコストダウンを避けるべき箇所を解説します。

  • セキュリティに影響する箇所
  • 屋根・外壁のグレード
  • 住宅性能
  • どうしても譲れない箇所

上記4点を順番に見ていきましょう。

セキュリティに影響する箇所

セキュリティに影響する箇所は、予算オーバーしても削りすぎないようにしましょう。

セキュリティ面では、防犯性の高いドアや窓を選択することが重要です。安価なドアや窓を選んでしまうと、セキュリティが低下し家族の安全を脅かすおそれがあります。

例えば、高品質な防犯性のある鍵やセキュリティシステムを採用することで、比較的安心して生活できます。

屋根・外壁のグレード

予算オーバーしても、屋根・外壁のグレードは落とさないことがおすすめです。

屋根や外壁は家を守るための重要な部分です。耐久性や耐候性のある高品質な素材を選ぶことで、長期間にわたりメンテナンス費用を抑えられます。

安価な素材を選択すると、雨漏りや劣化による修繕費用がかさんでしまう場合もあります。

住宅性能

省エネ性や断熱性などの住宅性能は、将来的なランニングコストに大きく影響するため、予算オーバーしても削らないほうがよいでしょう。

高性能な断熱材やエネルギー効率のよい設備を採用することで、光熱費を節約できます。

例えば、太陽光発電など再生可能エネルギーの導入で電気代を削減できる場合があります。

どうしても譲れない箇所

住宅を建てる際に、どうしても譲れない優先順位が高い項目は削らないようにしましょう。

例えば、子供がいる場合には子供部屋や遊びスペースを重視するなど、家族の暮らしに必要な空間の確保が大切です。コストダウンを追求するあまり、家族の快適な暮らしを犠牲にしないように心掛けましょう。

注文住宅の建築は、家族の将来に関わる重要な投資です。過度なコストダウンは、将来的な負担を増やすおそれがあります。賢くバランスを考えて重要な箇所に投資することで、快適で満足のいく住まいを手に入れられます。

注文住宅の予算オーバーに関するよくある質問

ここでは、注文住宅の予算オーバーに関するよくある質問に回答します。

  • 注文住宅は予算オーバーするのが当たり前?
  • 契約後の見積もりが予算より大幅オーバーしていたら工務店を変えるべき?
  • 注文住宅の予算決めは誰に相談するべき?

上記3つの質問を順番に見ていきましょう。

注文住宅は予算オーバーするのが当たり前?

注文住宅は概算で進めることが多く、予算オーバーになるケースは多くあります。

ただし、必ずしもオーバーするわけではなく、余裕をもった資金計画を組むことで予算内に収められます。

契約後の見積もりが予算より大幅オーバーしていたら工務店を変えるべき?

1社で検討して予算オーバーしたからといって、工務店を変えることはおすすめできません。

なぜなら、予算オーバーはそもそも資金計画が適切ではない場合が多く、坪単価が同じであればどの工務店で検討してもオーバーするからです。

そのため、気に入った工務店で予算オーバーしたのであれば、削れる箇所がないか検討することが重要です。

注文住宅の予算決めは誰に相談すべき?

注文住宅の予算は、施工会社もしくはファイナンシャルプランナーなどに相談し、ライフプランをベースに決めていきましょう。

どちらも資金計画のアドバイスに長けているので、相談すれば注文住宅を建てたあとでも資金面で苦労することなく生活できる可能性が高くなります。

しっかりと資金計画を立てて注文住宅の予算オーバーを防ごう

注文住宅において、予算オーバーを防ぐことは重要なポイントといえます。

無駄を省きながらも快適な住まいを実現するために、慎重な計画と選択が必要です。また、予算オーバーを避けるために、注文住宅の建築に関する基本的な知識を身につけましょう。

アイフルホームでは、お客様に合った資金計画を提案して予算オーバーしない家づくりを推奨しています。

資金計画で失敗したくない人は、ぜひ一度アイフルホームまでお問い合わせください。

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※金利や制度は2023年7月時点のものです。

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