全館空調は乾燥する?快適な湿度を保つ方法を徹底解説!

「全館空調を導入したら家の中が快適になるはずなのに、なんだか乾燥がひどい…」といった口コミや利用者の感想を聞くことがあります。
冬場になると湿度が低くなり、肌がカサカサする、喉がイガイガするといった悩みが増えます。
乾燥が全館空調のデメリットと考えられていますが、実は、全館空調そのものが乾燥を引き起こしているのではなく、暖房による温度上昇が湿度を下げていることが原因です。
「加湿器を置いているのに効果がない」「室内干しや換気はどれくらい効果があるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
この記事では、全館空調の乾燥の原因と、湿度を快適に保つための具体的な対策を詳しく解説します!
乾燥を防ぐためのおすすめの方法や、加湿器以外の工夫も紹介するので、後悔しない家づくりのためにぜひ参考にしてくださいね。
今回の記事のポイント
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作成日:2024/1/20
目次
全館空調の家はなぜ乾燥しやすい?
全館空調の家が乾燥しやすいのは、単に空調システムの特性によるものではなく、暖房による温度上昇が湿度を低下させることが主な原因です。
冬の寒い冷たい空気は水分をあまり含んでおらず、その状態で暖房によって温められると、相対湿度が下がり、乾燥を感じるようになります。
また、全館空調は家全体の空気を循環させるため、特定の部屋だけを加湿しても湿度が分散しやすく、十分に湿度を保てないことがあります。
この章では、全館空調が乾燥を招く理由について詳しく解説します。
全館空調とエアコンの違い – 湿度への影響とは?
全館空調と一般的なエアコンでは、空気の流れ方や湿度への影響が異なります。
エアコンは基本的に各部屋ごとに温度を調整し、室内の湿度を大きく変えることは少ないです。
一方、全館空調は家全体の空気を一定の温度に保つため、冬場の暖房運転時にはすべての部屋の空気が同時に乾燥することになります。
さらに、全館空調のシステムによっては、外気を取り込みながら換気するタイプもあり、この場合、外気の乾燥した空気が室内に入ることで湿度が下がることもあります。
加湿機能がない全館空調を使用している場合、湿度対策をしないと、冬場は湿度が20~30%まで下がることも珍しくありません。
全館空調を導入している家庭では、意識的に湿度管理を行うことが重要です。
湿度が低いと体にどんな影響があるの?
湿度が低いと、健康や生活環境にさまざまな悪影響を及ぼします。
特に全館空調の家では、湿度の低下による影響が広範囲に及ぶため、注意が必要です。
- 喉や鼻の乾燥
湿度が低いと粘膜が乾燥しやすくなり、喉の痛みや鼻のムズムズ感が発生します。
これにより風邪やインフルエンザのリスクも高まります。 - 肌や髪の乾燥
乾燥した空気は肌の水分を奪い、肌荒れやかゆみの原因になります。
髪の毛もパサつきやすく、静電気が発生しやすくなります。 - 静電気の発生
湿度が低くなると静電気が発生しやすくなります。
服を脱ぐときにバチバチと感じたり、ドアノブに触れたときに電気が走ることが増えます。 - 家具や建材への影響
木材は湿度が低いと乾燥して収縮し、ひび割れや変形の原因になることがあります。
また、フローリングの隙間が広がることもあります。
適切な湿度を保つことで、健康被害を防ぐだけでなく、住まいの品質も維持できるのです。
全館空調の家で湿度を一定に保つのが難しい理由
全館空調の家では、湿度を一定に保つのが難しいと感じる人が多いです。
その理由はいくつかあります。
- 空気が常に循環している
全館空調は家全体の空気を一括で管理するため、特定の部屋だけ湿度を上げても、すぐに全体に拡散してしまいます。
そのため、加湿器を使っても効果を実感しにくいことがあります。 - 換気システムによる湿度の低下
熱交換型の換気システムを採用している家でも、外気が乾燥している冬場は、室内の湿度がどんどん外へ排出されることがあります。
これにより、湿度を上げてもすぐに下がってしまうことが多いです。 - 加湿器の効果が限定的
小型の加湿器では、広い家全体を加湿するにはパワーが不足することがあります。
また、湿度が一定以上になると壁や窓に結露が発生するため、加湿しすぎるとカビの原因になる可能性もあります。
このように、全館空調の家では湿度を適切に管理するための工夫が必要です。
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全館空調の乾燥を防ぐための基本対策
全館空調の家で乾燥を防ぐためには、湿度を意識的にコントロールすることが重要です。
特に冬場は暖房によって室内の湿度が低下しやすいため、適切な加湿方法を取り入れることが快適な住環境を維持するポイントになります。湿度を上げるための対策は、加湿器の使用だけでなく、室内干しや観葉植物の活用、入浴後の湿気を利用する方法など、さまざまな工夫が可能です。
ここでは、効果的な湿度管理の方法を具体的に紹介します。
乾燥を防ぐための基本対策
- 加湿器を活用する(設置場所と選び方が重要)
- 室内干しをすることで、自然に湿度を上げる
- 観葉植物を取り入れて、蒸散作用を利用する
- 入浴後の浴室のドアを開けて、湿度を家全体に広げる
- 加湿効果のある建材を活用する(調湿機能付き壁材など)
それぞれの方法について、次の章で詳しく解説します。
加湿器の効果的な使い方 – どこに置けばいい?
加湿器を使用する際は、どこに設置するかが非常に重要です。
全館空調の家では空気が循環しているため、適切な場所に置かないと加湿効果が分散し、十分な湿度を維持できないことがあります。
効果的な加湿器の設置ポイント
- 空調の吸気口付近に置く → 家全体に湿度を広げやすい
- 生活空間(リビングや寝室)の中心に置く → 乾燥しやすい場所を重点的に加湿
- 床より少し高い位置に設置 → 水蒸気が効率よく空間に広がる
- 適切なサイズの加湿器を選ぶ → 広い家には大型加湿器が必要
また、加湿器の水は毎日交換し、定期的に清掃することで、カビや雑菌の繁殖を防ぎます。
室内干しで湿度を上げるのは本当に効果的?
室内干しは、洗濯物の水分を蒸発させることで自然に湿度を上げる方法です。
特に冬場は乾燥しやすいですが、室内干しを取り入れることで、加湿と洗濯の効率的な乾燥の両方を実現できます。
ただし、洗濯物を干す場所によっては効果に差が出るため、より効果的に加湿するポイントを押さえておきましょう。
室内干しのポイント
- 空調の風が直接当たる場所に干さない(乾燥が進みすぎる)
- リビングや寝室など、長時間過ごす場所に干す
- 加湿器と併用することで効果を高める
- カーテンレールにかけると窓に結露が発生しやすいため注意
部屋干しの方法次第で、家全体の湿度をバランスよく保つことが可能です。
観葉植物は乾燥対策に役立つ?オススメの種類も紹介!
観葉植物には蒸散作用と呼ばれる機能があり、葉の表面から水分を放出することで、自然に湿度を上げる効果があります。
また、インテリアとしても魅力的で、家の雰囲気を和らげるメリットもあります。
乾燥対策におすすめの観葉植物
- パキラ → 丈夫で育てやすく、蒸散量が多い
- モンステラ → 大きな葉が湿度を高める効果を発揮
- アレカヤシ → 湿度が高い環境を好み、空気を浄化する作用もあり
- ポトス → 乾燥に強く、初心者でも育てやすい
観葉植物を部屋の隅や棚の上に置くだけで、自然な加湿効果を期待できるため、加湿器と併用するとより快適な環境が整います。
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加湿器を使わずに湿度を上げる裏ワザ
加湿器を使わずに湿度を上げる方法もいくつかあります。
全館空調の家では空気が常に循環しているため、加湿器の効果が分散しやすいことがあります。
そのため、日常生活の中で自然に湿度を上げる工夫をすることで、加湿器に頼らなくても快適な湿度を維持することが可能です。ここでは、加湿器を使わずに室内の湿度を上げる方法を紹介します。
加湿器なしで湿度を上げる方法
- 入浴後に浴室のドアを開けて湿気を室内に広げる
- 洗濯物を室内干しして自然な加湿を促す
- 観葉植物を置いて蒸散作用を利用する
- やかんや鍋でお湯を沸かして蒸気を発生させる
- 濡れタオルを部屋に吊るして水分を蒸発させる
次の章では、それぞれの方法の詳しいポイントを解説します。
- お風呂上がりには、浴室内にたっぷりの湿気がこもっています。
その湿気を活用して、室内の湿度を上げることができます。
方法は簡単で、入浴後に浴室のドアを開けておくだけです。特に、全館空調の家では空気が家全体に循環するため、浴室の湿気をリビングや寝室などにも広げることができます。
ただし、湿気をうまくコントロールしないと、結露やカビの原因になることもあるため、次の点に注意が必要です。
浴室の湿気を有効活用するポイント - お風呂のドアを全開にして湿気を拡散させる
- 換気扇を止めると湿度が保ちやすい
- 湿度が上がりすぎる場合は、窓を少し開けて調整
- この方法は手軽にできるため、特に冬場の乾燥対策としておすすめです。
床暖房やカーペットの併用は乾燥を防げる?
全館空調の家では、冬場の暖房による乾燥が気になることが多いですが、床暖房やカーペットを併用することで、乾燥を軽減することが可能です。
なぜ床暖房が乾燥を防ぐのか?
床暖房はエアコンと違って風を発生させないため、空気中の水分を奪いにくいという特徴があります。
エアコンやファンヒーターは温風を吹き出すため、その風によって水分が蒸発し、湿度が下がりやすくなりますが、床暖房はその影響を受けにくいのです。
カーペットの効果
また、フローリングの床は乾燥しやすいため、カーペットを敷くことで湿度を保持しやすくなる効果があります。
特に、天然素材のウールカーペットなどは吸湿性があり、適度に湿度を調整する働きがあるため、乾燥が気になる家庭にはおすすめです。
全館空調の家で湿度を保ちやすい建材とは?
全館空調の家で湿度を保ちやすい環境を作るためには、調湿機能のある建材を選ぶことが効果的です。
家を建てる際に、湿度をコントロールできる素材を取り入れることで、快適な湿度を維持しやすくなります。
湿度を調整しやすい建材の例
- 珪藻土(けいそうど)壁 → 自然に湿気を吸収・放出し、湿度を一定に保つ
- 無垢材の床 → 木が持つ吸湿・放湿作用で、乾燥を軽減
- 漆喰(しっくい)壁 → 湿度を調整しながら、消臭・抗菌効果もある
- 吸湿タイル(エコカラットなど) → 壁に貼るだけで湿度をコントロール
特に、冬場の乾燥が気になる家庭では、これらの建材を活用することで、加湿器を使わなくても快適な湿度を維持することが可能です。
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乾燥で気をつけるべき健康リスク
全館空調の家では、乾燥が進むことで健康にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。
特に、喉や鼻の粘膜の乾燥、肌荒れやかゆみ、静電気の発生などが起こりやすくなります。
また、湿度が低いとウイルスが活発になり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなるため、注意が必要です。
乾燥による健康リスクを防ぐためには、適切な湿度管理が不可欠です。
次の章では、喉・肌・ペットや子どもがいる家庭での乾燥対策について詳しく解説します。
喉の乾燥を防ぐための具体的な方法
湿度が低いと、喉が痛くなったり、声がかすれたりすることがあります。
特に全館空調の家では、空気の循環によって喉の乾燥が進みやすくなります。
喉の乾燥を防ぐためには、次のような対策を取り入れることが効果的です。
喉の乾燥を防ぐ方法
- 加湿器を使い、湿度40~60%を維持する
- マスクを着用し、喉の水分を逃がさない
- 寝る前にコップ1杯の水を飲む
- のど飴やトローチを活用し、喉を潤す
- 室内干しや観葉植物を取り入れて自然な加湿を促す
特に、夜間の乾燥がひどい場合は、枕元に濡れタオルを置くのも効果的です。
肌荒れや静電気を防ぐための生活習慣
乾燥が進むと、肌の水分が奪われ、かゆみやひび割れが起こることがあります。
また、湿度が低いと静電気が発生しやすくなり、ドアノブや衣類の着脱時に不快な思いをすることもあります。
これらの問題を防ぐためには、次のような生活習慣を取り入れることが効果的です。
乾燥&静電気対策
- こまめに保湿クリームを塗る(特に入浴後)
- 衣類に柔軟剤を使用し、静電気の発生を抑える
- 加湿器を活用し、室内の湿度を50%程度に保つ
- 肌のバリア機能を守るため、熱すぎるお湯での入浴を避ける
- 電気毛布やフリース素材の服を多用しすぎない
特に冬場は、皮脂の分泌が減るため、保湿ケアを意識的に行うことが重要です。
ペットや子どもがいる家庭の乾燥対策とは?
乾燥は、人間だけでなくペットや子どもにも影響を与えます。
ペットの場合、鼻や肉球が乾燥し、ひび割れることがあります。
また、小さな子どもは大人よりも皮膚が薄いため、乾燥による肌荒れが起こりやすいです。
ペットや子どもの乾燥対策
- 加湿器を使い、湿度を50%前後に保つ
- ペット用の保湿クリームを使い、鼻や肉球をケアする
- 子どものスキンケアを徹底し、保湿クリームをこまめに塗る
- 寝る前に、子どもの枕元に濡れタオルを置く
- 水分補給を忘れずに行う(ペットの飲み水もこまめに交換)
家族全員が快適に過ごせるように、環境全体での乾燥対策を意識することが大切です。
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全館空調は乾燥する?まとめ
全館空調の家では、暖房による温度上昇や空気の循環によって乾燥が進みやすくなります。
特に冬場は湿度が低下しやすく、喉の痛みや肌荒れ、静電気の発生など、さまざまな健康リスクが生じます。
湿度を快適に保つためには、加湿器の効果的な活用、室内干しや観葉植物の導入、入浴後の湿気の利用など、日常生活の中でできる工夫を取り入れることが大切です。
また、床暖房や調湿機能のある建材を活用することで、湿度管理をより効果的に行うことができます。
乾燥を防ぐためには、一つの方法だけでなく、複数の対策を組み合わせて取り入れることが重要です。
全館空調の快適性を最大限に活かしながら、適切な湿度管理を行い、健康的で心地よい住環境を維持していきましょう。

コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。
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