サニタリールームとは?基本から活用法まで徹底解説
利便性と快適性から近年注目されてる「サニタリールーム」。
これまでの一般的な家庭設計では、これらのスペースが分散していることが多く、家事動線が長くなるケースも少なくありませんでした。しかし近年では、動線を効率化し、清潔感とデザイン性を兼ね備えた空間が求められるようになっています。
この記事では、サニタリールームの基本的な特徴と、効率的な設備と収納術、さらにメンテナンスのコツを詳しく解説します。
今回の記事のポイント
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作成日:2024/11/26
目次
サニタリールームとは?
サニタリーとは英語で ”衛生的な、清潔な” のような意味があり、サニタリールームとは、日々の生活の中で清潔を保つための空間を指します。
具体的には洗面所やトイレ、浴室、ランドリースペースなどを含むエリアで、家庭によって役割や範囲が異なります。
例えば、洗面所とランドリーをまとめたスペースを指すこともあれば、単独の洗面エリアを意味する場合もあります。
サニタリールームの特徴
サニタリールームは、家庭の中で「清潔を保つための空間」をまとめたエリアですが、
洗面所、ランドリールーム、トイレ、お風呂といった空間とは微妙に異なる役割を持つことがあります。
サニタリールームの特徴は以下の通りです。
- 効率的な家事動線:脱衣所で服を脱ぐとことから洗濯、身支度までを1カ所で済ませられる設計が可能。玄関の近くに設置することで汚れを住まいのスペースに持ち込まないなどのメリットがあります。
- 省スペースの活用:限られた住宅スペースを有効活用し、複数の機能を1つの空間に集約することで、住まいのスペースを広く取れます。
- 統一感のあるデザイン:各設備を同じ空間に設置することで、それぞれ別で設置するよりもまとまりのある美しいインテリアを実現。
これらを理解すると、サニタリールームがどのように家庭生活を快適にするのかイメージしやすくなるでしょう。
サニタリールームの必要な広さと設計のポイント
サニタリールームの広さや設計は、家族の人数やライフスタイル、住宅の間取りに応じて柔軟に考える必要があります。
無理に広いスペースを確保する必要はありませんが、快適に利用できる最低限の広さと工夫が求められます。
<必要な広さの目安>
サニタリールームの広さは、含まれる設備の数や用途によって異なります。以下は一般的な目安です。
- 基本的な洗面スペース:幅1.0m × 奥行き0.6m程度(洗面台と最低限の立ちスペース)
- 洗面所+ランドリールームの組み合わせ:幅1.5m × 奥行き1.5m以上が理想
- トイレ付きサニタリールーム:幅2.0m × 奥行き2.0m以上で快適
これらの目安を基に、住宅の広さに合ったレイアウトを考えることが重要です。
<設計のポイント>
- 動線を効率化する
サニタリールームは日々の家事や身支度で頻繁に使うため、動線の効率化が鍵となります。
例えば、洗濯機と干す場所を近づけたり、洗面台と収納を隣接させることで時間と手間を削減できます。 - 収納スペースを工夫する
限られたスペースでも、必要な物をすっきりと収納できるように棚や引き出しを計画しましょう。
洗剤やタオルを取り出しやすくするだけでなく、見た目の清潔感も保てます。 - 採光と換気を重視する
サニタリールームは湿気が溜まりやすい空間です。窓を設けたり、換気扇を設置することで、カビや悪臭の発生を防ぎます。自然光を取り入れることで、より明るく清潔な印象を与えることができます。
広さが限られている物件の場合でも、他の部屋などサニタリールーム回りの動線と収納を工夫することで、快適なサニタリールームを実現できます。
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便利にする設備と収納術
サニタリールームを快適に、そして使いやすくするためには、適切な設備と収納の工夫が欠かせません。
限られたスペースでも、ちょっとしたアイデアで効率的かつおしゃれな空間を作ることができます。
ここでは、サニタリールームに必須な設備の選び方や収納術についてご紹介します。
必須設備の選び方
- 洗面台
コンパクトでも収納力のある洗面台を選びましょう。
鏡裏に収納スペースがあるタイプや、シンプルなデザインのものが人気です。
- 洗濯機と乾燥機
最近では、ドラム式洗濯機や乾燥機一体型の機種が主流です。
省スペースでありながら高機能なモデルを選ぶと良いでしょう。
- 収納付きミラーキャビネット
壁掛けタイプのミラーキャビネットを設置すると、歯ブラシや化粧品などの日用品をすっきり収納できます。
- タオルウォーマーやハンガーラック
タオルを乾燥させたり、一時的に衣類をかけられるスペースがあると便利です。
効率的な収納術
サニタリールームは収納の工夫次第で使い勝手が大きく変わります。以下のポイントを参考にしてください。
- デッドスペースを活用する
洗濯機の上や扉の裏に適切にものを置くなど、デッドスペースを活用した収納アイデアが便利です。収納家具の棚や吊り下げラックを取り付けることで、無駄なく収納できます。
- アイテムを分類して整理
洗剤、タオル、掃除道具など、使用頻度や種類ごとに分けて収納すると、必要なものをすぐに取り出せます。
ボックスやラベルを活用するとさらに便利です。
- 隠す収納で清潔感を演出
透明な収納ケースよりも、目隠しができるデザインのケースや引き出しを選ぶことで、空間全体の清潔感を保てます。また綺麗な壁紙をキープすることでさらに清潔感を演出できます。
コストパフォーマンスを高めるアイテム選び
サニタリールームのアイテム選びは、快適性を追求しながらコストパフォーマンスを意識することがポイントです。
高機能でありながら価格も手頃なアイテムを選ぶことで、予算内で理想の空間を作ることが可能です。
<おすすめのコスパアイテム>
- ・多機能洗面台
鏡裏収納やコンセント内蔵など、実用性の高い洗面台は長期的な満足感が得られます。
シンプルなデザインでありながら、機能性に優れた製品が多くあります。
- ・スリムタイプの洗濯機
省スペースに対応したスリムな洗濯機を選べば、狭いサニタリールームでも無理なく設置可能です。
乾燥機一体型はさらに便利です。
- ・吊り下げ式収納ラック
洗濯機上や壁面を活用できる吊り下げラックは、コストを抑えながら収納力を大幅に増やせるアイテムです。
- プチプラ収納ボックス
百均やホームセンターで手に入る収納ボックスを活用すれば、タオルや日用品をスッキリと整頓できます。
見た目が統一されるので清潔感もアップします。
サニタリールームのメンテナンス術
サニタリールームは、清潔さを保つことが快適な空間作りの基本です。
しかし、湿気や汚れが溜まりやすいため、適切なメンテナンスを怠ると不快感やトラブルの原因になります。
ここでは、日常的にできる簡単なメンテナンス術をご紹介します。
メンテナンスのポイント
- 湿気対策を徹底する
サニタリールームは湿気が溜まりやすい場所です。入浴後は窓を開けて換気を行い、
換気扇を24時間稼働させるのも効果的です。湿気を防ぐことで、カビの発生を抑えられます。
- 定期的な掃除を習慣化する
汚れが蓄積する前に、こまめに掃除を行いましょう。特に以下の点を重点的にケアすると清潔感が長持ちします。
・洗面台:水垢や石鹸カスを毎日拭き取る
・排水口:週1回は髪の毛や汚れを取り除く
・鏡:曇り止めシートやクリーナーを使用してピカピカに保つ。
- 汚れの原因を知る
水垢やカビ、石鹸カスなど、汚れにはそれぞれ原因があります。
適切な洗剤や掃除用具を選ぶことで、効率よく汚れを除去できます。また、汚れが付着しずらい素材を使用するのもポイントです。
以下のリストを参考に、日常的にできる簡単なメンテナンスを取り入れてみましょう。
- 毎日
使用後は換気扇を回し、湿気を逃がす。
水滴が残った場所は乾いた布で拭く。
- 毎週
洗面台、鏡、排水口を重点的に掃除する。
壁や床の隅も忘れずにチェック。
- 毎月
換気扇や照明器具のホコリを取り除く。
カビ防止剤や排水パイプクリーナーを使用する。
日々のちょっとした手間で、サニタリールームを清潔で快適な空間に保つことができます。
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最新設備を取り入れるメリット
サニタリールームに最新設備を導入することで、快適さや利便性が大幅に向上します。
一方で、高機能な設備を選ぶ際には、その特性や設置条件について十分な注意が必要です。
ここでは、最新設備を取り入れるメリットと、注意すべきポイントを一覧でそれぞれ詳しく解説します。
最新設備を取り入れるメリット
- 効率的な家事が可能に
乾燥機付き洗濯機やタッチレス水栓、バスルームに浴室暖房乾燥機など最新の設備は家事の手間を軽減します。
例えば、乾燥機付き洗濯機を導入すれば、洗濯後の干す作業が不要になり、時間の節約が可能です。
- 衛生管理が向上
除菌効果のある設備や、自動洗浄機能付きトイレを導入することで、サニタリルームをより清潔に保てます。
特に小さな子供や高齢者がいる家庭では安心感が高まります。
- デザイン性と快適性の向上
スマートミラーやLED間接照明を設置することで、まるで高級ホテルのようなホテルライクな空間を演出できます。
また、浴室暖房やミストサウナなどの機能を追加すれば、リラックス効果も期待できます。
- 設置スペースの確認
最新設備は多機能である分、サイズが大きい場合があります。
導入前にサニタリールームのスペースを測り、設置可能かどうかを確認しましょう。
- ランニングコストの把握
高性能な設備ほど電気代や水道代が高くなる場合があります。
導入前にランニングコストも考慮しておくことが大切です。
- メンテナンスの手間
最新設備はメンテナンスが必要なものも多いです。
例えば、タッチレス水栓や自動洗浄トイレは、定期的な部品交換が求められる場合があります。
- 専門家の設置が必要な場合も
高機能な設備は設置が難しい場合があり、専門業者に依頼する必要があります。
工事費用や時間を見積もっておきましょう。
最新設備を取り入れることで、サニタリールームが日々の生活をより豊かにする空間へと変わります。
導入の際はメリットだけでなく注意点も把握し、最適な選択をしましょう。
サニタリールームとは?まとめ
今回の記事では、サニタリールームの基本的な特徴と、効率的な設備と収納術、さらにメンテナンスのコツについてご紹介しました。
サニタリールームを適切に整えることで、家事の効率化や清潔感の向上が期待できます。
サニタリールームを活用して、家族全員が使いやすい空間に仕上げることで、日々の生活が快適にしてみてはいかがでしょうか?
アイフルホームでは、お客様のご希望に寄り添いながら、暮らしやすい家づくりを提案しています。
マイホームをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。